ブックタイトルロアルド・ダールが英語で楽しく読める本 試し読み

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ロアルド・ダールが英語で楽しく読める本 試し読み

13原書で読むダールの世界序章随所に見られます。ですから、原書を読み進められるかどうかは、語彙の豊富さや英語力だけでなく、どれだけダールの世界が好きで受け入れられるか、また、シャレやダジャレ、造語もとても多いので、どれだけ自分の想像力を駆使できるか、という点にもかかってくるかもしれません。「ことば遊び」を楽しみながら読む 原書で読むからには、ダールの「ことば遊び」をぜひとも楽しみたいものです。 例えば、The BFG には、human bean という語句が出てきます。これは、人間を意味するhuman being をもじったものです。人食い巨人たちは、人間をhuman beans と呼んで食べるわけですが、bean(豆)は、巨人たちが怖がる“Jack and the Beanstalk”(「ジャックと豆の木」、少年ジャックが巨人退治をするイギリスの昔話)にも関わっており、ダールが「ことば遊びの天才」といわれる所以が納得できるでしょう。なお、この昔話は、ダールによる昔話集RevoltingRhymes(1982)にも入っています。 また、心やさしい巨人 BFG は、Nicholas Nickleby という本を何度も読み返しては文字を覚えていたのですが、その作者はDahl’sChickens だとソフィーに話します。この本は、ダール自身が大ファンだったイギリスの大作家チャールズ・ディケンズ(Charles Dickens)の小説で、BFG が言った奇妙な作者名は、もちろん、CharlesDickens のもじりです。ちなみに、Nicholas Nickleby は、Matildaの主人公マチルダ(Matilda)も図書館で読みふけった本でした。 私が翻訳を担当したThe Giraffe and the Pelly and Me は、お菓子屋に憧れる少年ビリー(Billy)が、家からほど近い場所にある古い木造の建物を見にいく場面から始まります。1 階のショーウィンドーに