ブックタイトル表現英文法【増補改訂第2版】試し読み

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表現英文法【増補改訂第2版】試し読み

698ここでも選択肢があるため、自分にとって自然な(あるいは表現したい)チャンキングをすることができます。選択肢があることで、活動はauthenticになり、personalなものにすることができます。チャンキング的表現を繰り返すことで、文法力の自動化を高めることができます。さらに次のような副詞情報をチャンクとして足すことができます。this summer この夏に / before I graduate from high school 高校を卒業するまでに / sometime in the future 将来のいつか / right now 今すぐに / later 後で同じ副詞チャンクでも{frankly speaking / to be honest / to tell the truth / justbetween you and me}などもチャンクとして足すことができます。そうすると、[Just between you and me] [I really want] [to work part-time] [this summer][to go to Hawaii]. (ここだけの話、ハワイに行くのにアルバイトをぜひやりたいな)のような文を作り出すことができるでしょう。これがチャンキング学習法です。まず、自分のことを語るということで、主語はIで始めると学習効果が期待できます。もちろん、主語をheとかsheに変えて表現してもいいでしょう。その場合、自分のことではないので、「確信の度合い」を表す表現をチャンクとして示すと、表現に現実味が増します。{It seems... / I think... / I’m not sure, but... / I’mnot sure, but it looks like... / Definitely,...}などがそうで、これらを使うことで、次のような表現を作り出すことができるでしょう。It seems / she’s planning / to go to Hawaii / this summer / to have arelaxing vacation.I’m not sure, but / it looks like / he has decided / to study very hard /to get into a good university.このように、不定詞、動名詞、関係代名詞、仮定法、分詞構文などの文法項目を意識した表現のリスト(チャンク集合)を作成し、それを表現活動(チャンキング)の中で利用するというのが文法力を鍛える有効な方法であると考えます。慣用表現とチャンキングチャンキングの際に活躍するのがチャンキングです。I’m not sure, but もjustbetween you and meもI really want (to) もすべて慣用表現とみなすことができます。慣用表現は、話し手の思いを表現するのに有効です。そこで以下では、日常的によくつかわれる慣用表現を機能的に分類して示すことにします。ここで示した慣用表現と本書の文法項目をうまく組み合わせることで、実践的な文法力とそれを土台にした表現力(会話力)を身につけることができると思います。