ブックタイトル表現英文法【増補改訂第2版】試し読み

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表現英文法【増補改訂第2版】試し読み

493副詞の文法第3部Chapter 3 ●前置詞§ 7 throughの意味世界意味のとらえ方through のコアを言葉にすれば、「空間の中を通り抜けて」となり、右図のようなイメージになります。意味的にはわかりやすい前置詞ですが、次のふたつの点には注意しておく必要があります。第1に、throughは、典型的には、トンネルのような筒状の物の中を通り抜けるというイメージを持ちますが、鳥が窓から部屋の中に飛び込んできたといった状況のように、窓枠のような平面的な空間にも使うことができます。・We’re driving through the tunnel. 僕らはトンネルを車で抜けている。・ A bird flew into the room through the window. 1 羽の鳥が窓から部屋に入ってきた。the windowの例をもうひとつ挙げると、The window is so dirty I can’t seethrough it.(その窓はとても汚れており、窓越しに何も見えない)は throughの感じが出ています。第2に、through には移動だけでなく、例えば森の中を道路が通っているという状態を表す場合や、視線が何かを通り抜けるという視点関与の使い方があります。話し手がトンネルの手前からその先を見ており、トンネルを通り抜けたところに何かがあるという状態も表します。・ [ 状態] There’s a bumpy road through the wood. 森を抜けるでこぼこ道がある。・[ 視点関与] Look, there’s a castle through the tunnel.ほら、トンネルの向こうに城があるよ。意味の展開このようにthroughには「……を通り抜けて」「……を通り抜けている」「……を通り抜けた向こうに」という空間的な意味を基本として、意味が展開して、いろいろな状況を表すのに使うことができます。空間の中を通り抜けてthrough のコア図式