ブックタイトル表現英文法【増補改訂第2版】試し読み

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概要

表現英文法【増補改訂第2版】試し読み

36みえるということと関係があるという説がありますが、これも見え方の問題です。ただし、群れをa herd ofで表現する場合、a herd of buffaloesが一般的です。「魚」が群れを成している状況でfishというのも同じ考え方です。もちろん、個体としての魚に関心がいけば a fish on the hook(針にかかった魚)や like a fishout of water(陸に上がった魚のように)のようにa fishで表現します。また、一般的に不特定多数の魚が話題であれば、There are plenty of fish in the sea.([諺]魚は海にはいくらでもいる[好機を逃してもまた好機はやってくる])のように複数でもfishになりますが、個体の魚に関心があるときはfishesと表現します。特に、種類が問題な場合には、There are many fishes around the island.(島の周りにはいろんな種類の魚がいる)と表現します。幼稚園の男子たちが大きな浴場にいっぱい入っている様子を見て、Oh, there’sa lot of boy in the bath. とおどけて表現することが可能という指摘がありますが、これも見え方の問題です。peas(エンドウ豆)やbeans(豆)は、複数個の種が入っていることから複数名詞にするのが一般的です。foliage(葉)とleaves(葉)の関係も注目に値します。foliageは「1本の木や草の葉全体」を表す表現で、葉っぱの1枚1枚に関心がいくとleavesという名詞を用います。「オートムギ」あるいは「エンバク」にあたる英語はoatsで必ず複数形で表現します。groats(ひき割り麦[小麦、カラスムギ])の場合も複数形でのみ使います。これはどうしてかが言語学でも議論されることがありましたが、下の写真を見ればわかるように、oatsやgroatsの場合は「砂」などよりもずっと複数の要素の集合というとらえ方が自然です。これも見え方と数えやすさの関係を示す例だといえます。oats groats§ 7 日本語的な発想では理解しにくい名詞形の使い方ここでは日本語的な発想では理解しにくい名詞形の使い方の具体例を見ていきます。(1)「家具」にあたる英語:furniture日本語では、「いい家具を買いたい」という言い方をするように、「家具」は具体的な椅子やソファを表すことがあります。そこで家具は数えられるものと考えるのが日本語的な発想です。しかし、英語ではfurnitureは「部屋に備わった椅子、写真:(oats)robynmac / iStockphoto(groats)Kasza jeczmienna( a set of furniture)eldadcarin / iStockphoto(a chair)krystgq / iStockphoto