ブックタイトル表現英文法【増補改訂第2版】試し読み

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概要

表現英文法【増補改訂第2版】試し読み

32● 映画における「a +名詞」「0 +名詞」の使用例Days turned into weeks, weeks turned into months. And then, onenot-so-very special day, I went to my typewriter, I sat down, and Iwrote our story. A story about a time, a story about a place, a storyabout the people. But above all things, a story about love. A lovethat will live forever. [Moulin Rouge!]何日かが過ぎて何週かになり、何週かが過ぎて何カ月になった。そして、何の変哲もないある日、僕はタイプライターに向かった。そこに座って、僕らのストーリーを書いた。ある時についてのストーリー、ある場所についてのスト-リー、人々についてのストーリー。しかし、何よりもそれは愛についてのストーリーだった。永遠に生き続けるであろう愛についての。a story about loveのloveは「愛」というものについての物語という意味で抽象名詞ですが、a love that will live forever は「種類としての愛(の物語)」という意味です。このa loveは種類として単一化された例で、「数」に関心があるわけではありません。feelingとa feelingについても同様のことがいえます。feelingは「感覚」「気持ち」という意味では不可算形で使いますが、「……という感じ」の場合は種類(どういう感じか)を含意するため、a feeling of… や a feeling that… の形の可算形で使います。また、いろいろな感じが入り混じった状況だとfeelingsも使います。・She regained feeling in her arms and legs. 彼女は手足の感覚を取り戻した。・There is a feeling of security among us. 僕らの間には安心感というものがある。・I have a feeling that he is an honest person. 彼は正直な人であるという感じがする。・She had feelings of hopelessness and helplessness.彼女は絶望感と無力感を感じた。しかし、ここでもa feelingやfeelingsは具体的な数に関心がある表現ではなく、「……というある感じ」あるいは「いろいろな……が混じった感じ」のように種類に関心が向けられた表現です。同様に、logic は「論理」という意味ですが、「ある論法」になれば a logicと表現できます。ただし、bloodの場合のように単一化してa bloodで表現する状況が想定できない場合には、不可算形のみで使われます。§ 4 慣用表現の影響で不可算形になる名詞形英語には慣用的な構造をもつ表現が多数存在します。そして、慣用的な構文が名詞形に影響を与えることがあります。その典型例は同語反復の構造で、ここでは不可算形を使う傾向があります。