ブックタイトル表現英文法【増補改訂第2版】試し読み

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概要

表現英文法【増補改訂第2版】試し読み

26ンゴの形をとどめない状態だとappleになります。すなわち、「対象が違えば名詞形(noun form)が違う」ということです。さらに、theを使うかどうかが名詞形の問題(冠詞の問題)に含まれますが、これは対象のありようではなく、聞き手との情報共有の問題です。つまり、相手と共有できる場合にはthe appleあるいはthe applesのようにtheを用いた名詞形を使います(the については→p. 42~)。a / anは「不定冠詞」と呼ばれ、「a (n) +名詞」の形で用います。anはan apple、an MBA degree、an essayのように名詞の発音が母音で始まる場合の不定冠詞の形です。「不定冠詞」のことを英語ではindefinite articleといいますが、「特定化しないある対象」を指すという意味において「不定(定めない)」(indefinite)ということです。例えばa bookは名詞形のひとつで、「不定冠詞+名詞」の例です。a bookの意味は「ある本」であって、どの本か特定しないで表現する際に用います。このように「a +名詞」が指す対象はひとつですが、複数の対象を特定化しないで指す場合は、booksのように複数形の名詞形を使います。英語では、「特定化した共有可能な対象」を指すための工夫として、不定冠詞に対して「定冠詞」(definite article)のtheがあります。そこでthe bookといえば、相手と共有可能な情報としての本1冊を指すことになります。そして、特定するのが可能な複数の本だとthe booksとなります。先に述べたように英語ではan appleとappleは違った「名詞形」です。「a + 名詞」の形と「ゼロ(0) + 名詞」という形の違いです。傾向としては、love、honesty、water、bread and butterのように「0 +名詞」が一般的に使われる場合と、a dog、a car、an event のようにa / anのついた名詞形(あるいはdogs、cars、eventsのように複数形の名詞形)が一般的に使われる場合があります。そして、{a dog、dogs、a car、cars、an event、events…} のように、「a +§ 1 冠詞と名詞の可算形・不可算形対象把握の次元対象のとらえ方「a(n) +名詞」“an apple”「名詞の複数形」“apples”「ゼロ(0)+名詞」“apple”無 an apple有 the apple無 apples有 the apples無 apple有 the apple共有化の有無行為の次元名詞形可算形不可算形