ブックタイトル多聴多読マガジン 2019年1月号別冊_決定版 映画で英語をモノにする!

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概要

多聴多読マガジン 2019年1月号別冊_決定版 映画で英語をモノにする!

 今回の記事に際し、映画『ふしぎの国のアリス』から5 カ所を選んだ。5 場面に共通するのは「日本語音声で見ると面白さが半減してしまう」という点。英語で聞き、英語で理解してこそクスッと笑ってしまう、そんな楽しい場面を選んでみた。 まず、Scene 1 ではアリスが歌を歌っている場面を選んだ。英語の歌を聞いて真似て歌ってみることは、とても良い英語学習方法と言える。なぜなら英語には日本語と異なるリズムがあり、このリズムこそが「通じる英語」にとってとても重要だからだ。 もうひとつ「通じる英語」を会得するために気をつけなければならないのが音声変化。英語の発音では、単語と単語をつなげて発音したり、つながった時に別の音に変化したり、音が欠落したりすることがある。 正しい英語を話しているつもりなのに通じない、という経験をしたことはないだろうか? 英語話者と話す機会があまりない方は、自分の発音を録音して聞いてみるのもおすすめだ。 付属のDVD では、同じ場面を「日本語字幕」、「英語字幕」そして「字幕なし」の3 つのパターンで楽しむことができる。このDVD の活用方法の一例をご紹介しよう。例えば、Scene 1 をまず日本語字幕で見て、どんな内容の歌なのかを確認する。次に、英語字幕に設定し、少しずつDVD を一時停止しながら、アリスとともに口ずさんでみる。最後に歌の気に入った部分だけでもかまわないので、歌詞を覚えてDVD を字幕なしの設定にして歌ってみる。ゆっくりしたテンポの歌なので、覚えやすいのではないかと思う。 もちろんDVD は発音だけでなく、聞き取りの練習にも活用できる。同じScene 1を字幕なしで少しずつ区切りながら歌詞を書き取る。すべて書き取れたら、この記事の英語と照らし合わせる。聞き取れなかった部分は、なじみの薄い単語だったり、弱く発音される音だったりするかもしれない。 また、Scene 2 から5 は言葉遊びや韻など英語を英語のまま理解してこそ面白い、という場面を選んだ。Scene 2では白ウサギは韻を踏んで語っている。Scene 3のドアノブのセリフの二重の意味も日本語音声や意訳された日本語字幕だけでは面白さはわからない。英語を英語のまま理解してこそ、韻やニュアンス、二重の意味のジョークがわかり、英語話者と同じように面白いと思えるはずだ。 これまで『ふしぎの国のアリス』を日本語音声や、日本語字幕で見たことがあるという方も、この記事で紹介する二重の意味や言葉遊びを楽しんでほしい。「なるほど、そういう意味だったのか」など新たな発見があるだろう。 また、『ふしぎの国のアリス』には今回選んだ場面以外でも英語のまま理解してこそ楽しめる、たくさんの言葉遊びやダジャレがでてくる。他の場面でもそんな言葉遊びなどをぜひ見つけてほしい。5つのシーンを抜き出した意図本誌付属DVD の活用法117