ブックタイトル多聴多読マガジン 2019年1月号別冊_決定版 映画で英語をモノにする!

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概要

多聴多読マガジン 2019年1月号別冊_決定版 映画で英語をモノにする!

40今回のアンケート結果(p.16)についてどのように感じられましたか?戸田:うーん。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が、1位ですけれども30年以上も前の映画ですからねえ。映画としては本当におもしろくて、私も大好きですが、今の人たちが内容、とくに山盛りのジョークを理解できるかどうか。たとえば、主人公が過去に遡ったときの、1950年代当時の人たちは、ロナルド・レーガンを俳優としてしか見ていなかったけれども、映画の制作時期には彼は大統領でしょう。50年代にレーガンが大統領で副大統領候補がジェリー・ルイスか、って冗談で言うんですけど、そういうジョークがわかるかなあ。また英語的にも、映画の「現在」と「過去」の流行語を対比させる場面があり、その流行語は今の時代に必ずしもつながらない。「英語の勉強」をしたいなら、その点を認識したうえで参考にすべき作品だと思います。『ローマの休日』はいかがでしょうか?戸田:あれは「文科省ご推薦」的な、格式高い英語ですよね。お姫様がおしゃべりになるような英語だから決してくだけたものではない。発音もきれいだし、スラングもないし、正しくていい英語ですよ。 ディズニーものも「文科省ご推薦」的な英語で、子どもがわかるように作っているから話もわかりやすいし、汚い英語は使っていないし、難しい単語もない。基本レベルの英語のお手本としてはいいと思いますよ。実際の英語は、その先が大変なのだけど。「お勉強」としてではなく、自分が楽しめる映画を見つけて、ひとつ「いいなあ」と思えるセリフを覚えよう字幕翻訳者:戸田奈津子氏に聞くInterview映画字幕翻訳者・通訳。東京都出身。津田塾大学英文学科卒。字幕翻訳の草分け・清水俊二氏に師事。フランシス・コッポラ監督の推薦で『地獄の黙示録』の字幕を担当。以来、『E.T.』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』、『タイタニック』、『スター・ウォーズ』(新3部作)、『フォレスト・ガンプ』、『パイレーツ・オブ・カリビアン』、『ブリジット・ジョーンズの日記』、『 ハリー・ポッターと賢者の石』など、数々のヒット作・大作の字幕翻訳を手がける。海外の俳優が来日時に通訳を務めたことから、多くのスターと親交がある。