ブックタイトル女性リーダーの英語 試読

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女性リーダーの英語 試読

77Unit 4 Margaret Thatcher マーガレット・サッチャーイギリス国民が自分を偉大な国家の一員だと感じ、この国を偉大であり続けさせるための方法を選ぶ覚悟があるなら、われわれは偉大な国家になるでしょうし、そうあり続けるでしょう。ですから議長、私たちがそれを実現するのを妨げるものが何かあるでしょうか。あるとすれば、何が妨げとなっているのでしょうか。再び「不満の冬」が巻き起こるという予想でしょうか。それは起こり得るでしょう。しかし、私たちは経験からいくつかの教訓を学んできたはずだと信じたいと思います。そして私たちは少しずつ、苦しみながら理解を深めてきたということも。そして、その後には常識の時期が続くことを望みます。そうならなくても、自分たちの道から逸れるわけにはいきません。マスコミの好む「政策のUターン」というキャッチフレーズを息を殺して待っている方々に対して、私が言うべき言葉はひとつしかありません。「引き返したければ、あなた方はそうしてください。ここにいる女は後戻りしません」。この表現に注目! まず U-turnという表現は、1972年にエドワード・ヒース元首相がとった「Uターン政策」のことを指します。 これは、自由経済や産業不介入主義を掲げて取り組んだものの、失業率の増加と福祉制度の危機を招いたため、政府の支出を増やすという以前の政策に戻ったことを指しています。サッチャー氏はこの「Uターン政策」を You turn if you want to(引き返したければ、あなた方はそうしてください)という表現にかけたわけです。 加えて、The lady’s not for turning.(ここにいる女(=自分自身)は後戻りしません)という一節は、当時サッチャー氏のスピーチライターであったロナルド・ミラーが、1948年にクリストファ・フライが書いた詩劇“The Lady’s Not For Burning(この女は焚刑に及ばず)”からアイディアを得て盛り込んだと言われています。訳