ブックタイトル女性リーダーの英語 試読

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女性リーダーの英語 試読

66■ 保守的な環境で育ったメイ首相 まず、メイ氏の「英語発音」について考察します。そのためには彼女の生い立ちに注目する必要があるでしょう。というのも、イギリスでは生育環境と社会環境によって、発音が影響される傾向が強いためです。 メイ氏は1956年に、イギリス南部の州、イーストサセックス(East Sussex)にあるイーストボーン(Eastbourne)で生まれました。 イーストサセックス州の中心地は、ブライントン(Brighton)というイギリス屈指のシーサイドリゾートとしてイギリス人のみならず多くの外国人観光客に人気の土地で、毎年多くの人々が温暖な気候を求めてこの地を訪れます。 これとは少し対照的に、メイ氏が幼少期に育ったイーストボーンは、ブライトンの東にあり、シーサイドに面したのどかな地域で、「リタイアしたら住みたい土地」としてイギリス人に人気のある落ち着いた土地です。英語発音上では、イーストボーンやブライトンのある南部地域は、標準イギリス英語に比較的近い発音です。 その後、小学生の時に、イギリス国教会の司祭であった父に伴って、オックスフォードシャー(Oxfordshire)に引っ越します。そこで、グラマースクール(Grammar School)という公立の中等教育学校を卒業後、オックスフォード大学セント・ヒューズ・カレッジ(St. Hugh’s College)で地理学を専攻します。オックスフォードは牧歌的ですが、言わずと知れた、歴史のある大学都市です。オックスフォードシャーは地域によっては西部方言が使われる地域もありますが、メイ氏はこの名門大学で教育を受けているため、その影響を受けていません。 このようにメイ氏は方言差の少ない、中産階級ですが保守的な環境でテリーザ・メイの英語上流階級を表す標準イギリス英語