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13彼らと仕事を進める際に英語が必要です。あと英語が必要なのは私が所属しているような管理部門で、私の場合H.B.フーラーのアジア・パシフィックの人事部門とのミーティングがあります。でも、やはり一番英語のニー....

13彼らと仕事を進める際に英語が必要です。あと英語が必要なのは私が所属しているような管理部門で、私の場合H.B.フーラーのアジア・パシフィックの人事部門とのミーティングがあります。でも、やはり一番英語のニーズが多いのは技術部門で、英語で仕事をする機会が増えています。積水フーラーは、H.B. フーラーの100%出資の現地法人であった日本フーラー社と、積水化学の接着剤部門の合弁企業として、10 年前に設立された会社です。外資系企業の日本フーラー社の出身者には比較的英語ができる社員が多いのですが、英語が必要な仕事が多くなっている中で、業務に必要レベルに達するのはかなり大変です。ただ、技術や開発の仕事は、専門用語で共通理解が得られる部分が多くあります。TOEIC のスコアがそれほど高くなくても、技術的な専門レベルが高ければ、英語を使った仕事がスムーズに進められるというのが特徴かもしれません。布留川さんは長年グローバル人材の育成に携わっておられますね。布留川:私はグローバル人材の育成ということで、2000年にグローバル・エデュケーションアンドトレーニング・コンサルタンツを立ち上げました。上は社長・役員から下は新入社員まで、グローバル人材の育成ということで幅広くやっています。 今日は英語力についての座談会ですが、私が定義しているグローバル人材の要素の中には、英語は One of them という位置づけで入っています。一昨日までカリフォルニアのバークレーで某企業の次世代リーダー育成に携わってきました。8カ国の23、4人が参加しとても刺激的でした。今回は日本人参加者も準備をだいぶん重ねて行ったので、日本勢も議論の中に入ることができたのですが、昔は例えば1 週間のセッションであれば、他の外国人はものすごくやる気で何かつかみ取って帰ろうという勢いがあり、すぐに立ち上がってボードに自分の考えを書くとか積極的な人が多い中で、日本のエリート層は、疲れた様子で、忙しいのに来ています、という態度の人が少なからずいました。20 年前はそれだけまだ日本企業に余裕があったのですね。大和田裕章(おおわだ ひろあき)積水フーラー株式会社 人事総務部長大学卒業後、日本企業で10 年余り人事部に勤務し、その後自動車や医薬品などの外資系企業数社で人事業務に従事。2014 年1 月より日本の積水化学とアメリカのH.B. フーラーという接着剤の専業の会社が50%ずつを出資した合弁の会社、積水フーラーに勤務。