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12仁木さん、大和田さん、それぞれの会社での現場における英語のニーズはどういうものか、具体的に教えていただけますか。仁木:グローバル化とはよく言われることですが、「役員に外国人の方が入ってきた」「外資の....

12仁木さん、大和田さん、それぞれの会社での現場における英語のニーズはどういうものか、具体的に教えていただけますか。仁木:グローバル化とはよく言われることですが、「役員に外国人の方が入ってきた」「外資の会社に買収された」などということから、お客様が「英語で説明する」とか「英語で署名をする」という場面が急に増えてきました。そこまで大げさではなくても、お客様が海外に進出して、子会社の情報を知るためにコンタクトをとろうとしたとき、「現地には現地スタッフしかいません」ということになると、当然、書類は英語で書いてきますし、会話も英語になります。ですから、それを受ける人間が英語がわかっていないと、結局仕事にならないわけです。もちろん、弊社にも英語がわかる人間はいるわけですが、数がまだ限られる。そうすると英語がわかる人間に仕事が片寄ってしまうんですね。それは決していいことではない。そういう人間にとっては、負担が大きく、もっとやりたい仕事や大きい仕事があるのに、英語がわかるがゆえに、英語力が必要とされる仕事ばかりやるのか、という話になってしまって……。全体としての底上げを図らないと、このままではお客様に対するサービス体制として、立ちゆかなくなるという危機感が5 年前から出てきました。そして、2 年くらい前から、英語をビジネスで使えるようにするということを、本格的に育成プログラムの中に入れました。仕事ができる人間に、英語を教えるほうが、英語ができる人間に仕事を教えるよりは早いだろうという前提のもとで、英語で仕事ができる人間を育成するプログラムを急激に増やしているところです。大和田:積水フーラーでは、技術系社員を中心に、英語で仕事をすることが求められている部署があります。日本以外の国で、H.B.フーラーの100%出資の現地法人がある国では、我々が日本で開発して製造した接着剤を輸出して売ることはありません。ですから、営業の人たちが仕事で英語を使わなければならない場面は多くはないですね。一方、技術や開発に携わる社員は、H.B.フーラーのアメリカの本社や、アジア・パシフィックの現地法人の技術者と一緒に接着剤を開発している部署があるので、仁木一秀(にき かずひで)有限責任 あずさ監査法人、金融事業部パートナー、公認会計士、証券アナリスト協会検定会員2003 年より2 年間のKPMG ロンドン事務所勤務を経て、現在は主に外資系金融機関の監査業務に従事。また、社内に2 年前に立ち上げられた、英語が使える社員を育てるプロジェクトに現場からのリーダーとして参画。