ブックタイトル究極の英語「音トレ」 試し読み

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概要

究極の英語「音トレ」 試し読み

8 英語は音が命です。かつ、その音声言語の最大の特徴はいわゆるアクセントの置かれない、いわゆる弱形(弱勢)にあります。しかし、学習者が頼りにする辞書でも教科書でも、その中にある単語もフレーズも、いまだにアクセントのあるなしに関わらず、それ自体でアクセントをつけて発音される強形表示されることが圧倒的に多いのが現状です。 もちろん、辞書や教科書の編集上は、それ自体を別個のものとして提示したり表示する必要があるからです。しかし、発音記号を常に強形で示すことが、「拍主体(syllable-timed)」の言語である日本語を母語とする学習者が、そのまま強形で覚えて、どんなときでも強形を使ってしまうという事態を生み出しています。そして、そのことが原因で意味が変わったり、相手に伝わらなくなってしまっているという事態が起きています。 この「発音トレーニング辞典」はその現状を少しでも改善すべく、現実の「自然な生の英語」を基準に、そこで主に使われている、強形の中でも呼気が数倍も出る母音や子音と、逆に弱形が主体で、とにかく弱い音の代表名詞である[?]音などをそのまま現実の音に近い形で再生しようと試みた辞典です。 使用に当たっては、単語でもフレーズでも会話そのものでも、何よりもしっかりと声を出すことを、身体全体でできるように心がけることが大切です。もちろん、中には発音しにくい音や紛らわしい音や表現、あるいは言い回しなども少なからずあるでしょう。しかし、いざとなったら、本文でも触れている「近似値音」(approximate sounds)でうまく流れに乗せて、コミュニケーションを変に途切れないようにする努力が必要です。 まずは単語に「音慣れ」し「口慣らし」した上で、会話でよく使われているフレーズや決まり文句に「音慣れ」し「口慣らし」しましょう。そして、その勢いで197ページからのPart 3では実際の会話・対話に挑戦してみてほしい。この重要なトレーニングの際に意識しておくべきことは「瞬発力」(spontaneity)とうまい「間合い取り」(pausing)です。実際のコミュニケーションでは、このふたつが不可欠です。そのことを胸に秘めて、「瞬発力」と「間合い取り」の力を普段から意識してつけていくようにしましょう。発音トレーニング辞典本書の構成と使い方