ブックタイトル究極の英語「音トレ」 試し読み

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概要

究極の英語「音トレ」 試し読み

6本書は大きく基本の「音声トレーニング」パートと「発音トレーニング辞典」のふたつのパートに分かれています。Part 1 で本書の考え方を理解して 3 段階の「音声トレーニング」に進みましょう。 「生の自然な英語」を聞き取るのに最も効果的なのが、聞くだけではなく、発音や発声という作業も並行させながら《リスニング力》の養成をすること。それが以下のデュアルタスク方式です。方法は、①聞く ②説明 ③また聞く④発音 ⑤ 聞こえてくる音声と同時に発音。音としての近似値と時間の近似値を高める ⑤感情を込めて発話する 最も基礎的な発音の土台を作る[a]、[?]、[s]、[r/l]、[f/v]5 種類の音や音のペアを取り上げ、トレーニングします。 まずは、ターゲットの音が含まれる単語、それから同じく会話によく出てくる句や文。最後に会話例でトレーニングし、短いものから長いものへ、トレーニングの対象にする音の長さを伸ばしていきます。本書の構成と使い方Part 1Part 2聞き取りにくい「生の自然な英語」を最短コースで攻略する基礎トレーニング編34 35 これらのクリッピングに徹底的にこだわり、どうしてもわからないところは、その基準音を再度しっかりと、発音・発声を含めてトレーニングしなければならない。そんなふうに音が変化してしまうのはなぜなのか? こうした現象を理解し、口慣らし練習を行うことだ。実際のシーンの0.4 秒とまでは行かなくても、その時間の近似値まで、この対話を行ってみるのである。その手順を簡単にまとめると以下のようになる。 トレーニングの流れは、以下のとおりである。1 聞く。2 説明を受ける(本書では、それが解説となる)。3 また聞く。4 発音する。5 聞こえてくる音声と同時に発音して、音としての近似値と時間の近似値を高める。6 時々の発話される感情なども含めて、発声・発音を心がけるようにする(「なりきりトレーニング」と呼ばれる)。 このような自己トレーニングを、時間をかけて積み重ねていく。そうすることによって、日本語を話すときと英語を話すときで、声質も異なるようになってくる学習者も少なくない。英語を英語らしく発音すること、音の滑らかさやリズムなどを真似ること。こうしたことに焦点を当てて自分のトレーニングを続けていくと、次第に英語らしく聞こえる声の出し方を身につけることができるからである。これも「生の自然な英語」(natural and authentic English)に近づく洗礼のひとつである。 そして、これをしっかりと繰り返す。そのまま口を開けて呼気(吐く息)を出せばストレートな音で母音になる。閉じた口を思い切って開けたり、口を閉じ気味のままくぐもった音や摩擦でバイブレーションをともなった音を出すなどして、自分の身体全体で英語の音の出し方を理解する。このようなトレーニングを続けていけば、音を聞けば自動的に再現できる力が身につくようになる。 自分の身体全体で英語の音の出し方を理解し、ある音を聞いたとき、それを自動的に再現できるようになること。そうした実践的な力を身につけることが、この方法の課題である。 そして、その音のモデルとなる高品質の音声素材が、本書に数多く収録した対話や会話である。あるいは完全に生とは言えないまでも、映画でのやりとりもある。慣れるまでは欲張らずに、本書にあるような「短いクリッピング」で、部分部分をうまく利用するのがよい。「短いクリッピング」とは、セリフなどのやりとりの一部を切り出したものである。もちろん、その場合でも極力、音優先で文字は見ないように心がける勇気が必要である。たとえば、次の簡単な対話を聞いてみよう。A: Can I take a look?B: Sure. これはあるドラマの1 シーンでの、短いやりとりの再現である。この対話にかかった時間は、なんと0.4 秒だった。となると、聞いた音もこの綴りからは想像もつかないような、瞬間的なものとなることは、想像に難くない。 研修の受講生15 名(中級レベル)にこれを聞かせて、一発でわかる人はなんとゼロだった。30 回くらい聞かせてようやくわかった者も、そのうちたった4 名に過ぎなかった。それほどまでに、スピードに合わせて、リズミカルに音が大きく変わってしまうのである。部分的に音が消えたり、脱落したりしてしまうことさえある。L 「デュアルタスク」方式手順のまとめ聞き取りにくい「生の自然な英語」を最短コースで攻略するPart 146 47基礎トレーニング編 Part 2apple add action cat maptap family aunt man backhand bathroom 大きい声でゆっくりと、クリアに正確に、元気よく発音しましょう。 基礎練習で構えがしっかりとできるようになれば、長めの語に出てくる [a]もそれほど問題なく、口をついて出てくるようになります。それを意識して、次の応用練習に入ってみましょう。 まずはCDを聞いて「音慣れ」します。そして、[a] 音に注意しながら、正確に「リピーティング」と「オーバーラッピング」* する練習を行います。すなわち、スクリプトを見て、CD の音を真似るようにクリアに発音してみることです。 慣れてきたら、テキストを見ないで、音に遅れてついていきながら発話する「シャドーイング」をします。 [a] 音がクリアに響いて、いい感じに聞こえるか、自己チェックを行いましょう。Woman : Just a second. Let me look at my map app.Man : Why do you need that?Woman : This app has everything?navigation,traffic reports, even gas station info.  Man : But we’re just going to the local sandwichplace.Woman : That was a fantastic dinner, thank you!Man : There’s apple pie for dessert.Woman : Really? Apple pie is my favorite.Man : Oh, I’m so glad!after all 結局After you. お先にどうぞ。Back off. 引っ込んでろ。back up バックさせる、後援するThat’s too bad. そいつはひどい。Let’s just bag it. とにかくやめよう。Don’t bank on it. あてにするなよ。Carry on! やり続けて。Cash it in. 降参する。 CD の音を聞きながらまとめてスッと一気に「ひとつの語のように言えるように」練習しましょう。1 基礎練習2 会話チャンク練習1 3 応用練習Unit1-021-031-05a の音トレ女性:ちょっと待って。地図のアプリを見るから。男性:なんで見る必要があるの?女性:このアプリには何でもあるの。ナビ、交通情報、ガソリンスタンド情報もね。男性:でも僕たち近くのサンドウィッチ屋さんに行くだけだよ。訳女性:とても素敵なディナーだったわ。ありがとう!男性:デザートにアップルパイがある。女性:本当? アップルパイ、大好きなの。男性:そう、それはよかった。訳1-04*「リーピーティング」は音声を聞き、そのたとのポーズあるいは音声をいったん止めた後で発話する練習方法。 「 オーバーラッピング」はテキストを見ながら音声を聞き、同時に自分でも発話する練習方法。