ブックタイトル究極の英語「音トレ」 試し読み

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概要

究極の英語「音トレ」 試し読み

44吐き出す息がそのまま口から出るのが母音 英語を発音するにあたって、舌や唇などにまったく遮られることなく、呼気(吐き出す息)がそのまま口から出てくるもの――それが母音である。その意味で、「発声トレーニング」において、適度な「声出し」練習をする対象としては母音がピッタリである。   同じ「声出し」といっても、子音と母音とではおおいに異なるところがある。先ほども述べたように子音が「楽器」だとすると、母音は声そのものを用いる「声楽」といったところだろうか。   ただし、母音はそのままストレートに声になるので、特に強く響く音は十分にトレーニングをしておく必要がある。そうでないと、聞き苦しい音になったり、英語として識別しにくい音になったりしてしまうので、母音といえどもくれぐれも要注意である。   その母音の代表といっていい音が [a] 音である。この音は母音、そのなかでもとりわけ重要な「ア」系の音([a]、[?]、[?]など)の指標ともなる音である。   すなわち、この音がきちんとつかめてうまく発音できるようになれば、「ア」系どころか母音すべてをほぼ手中に収めたと考えてもいい。それくらい重要かつ目立つ音なのである。というのも、母音のなかで、この音を含んだ語自体の数がかなり多いからである。   それだから、まずはこの音をぜひ早い段階でマスターし、そのうえで、この強くてクリアな音と対照的な、ごく弱くて小さい「ア」(次のunit で扱う[?])との違いにも十分に慣れておく必要がある。「ア」系の表の顔―強くてクリアな[a]の母音力を身につける1Unit