ブックタイトル究極の英語「音トレ」 試し読み

ページ
14/36

このページは 究極の英語「音トレ」 試し読み の電子ブックに掲載されている14ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

究極の英語「音トレ」 試し読み

14普通のスピードになったとたん、すっかり固まってしまう。 これは、日本人受験生のスコアがヨーロッパどころかアジアやアフリカの受験生よりも、がくんと低いこととも無関係ではない。よく言われることだが、TOEFLなどのスコアに関して、同じように外国語として英語を学んでいるはずの各国と比較してみても、そうなのである。もちろん、これらのスコアは《リスニング力》だけを示しているわけではない。しかし、《文法力》や《読解力》などと較べると、どうも《リスニング力》や《対話力》などの音声面と関わる実践力が弱い点は明らかのようである。なぜ「生の自然な英語」ということになると英語の初級者はもちろんのこと、中級者でも下手すると上級者と思われる学習者でもスムーズに聞き取れないのか?B  全国各地には数多くの会話学校や英語塾があり、ネイティブ講師を売りにしているところが少なくない。しかし現実には、そこでも「悪名高いお願い」がネイティブ講師たちに出回ることになる。一般の中学校や高校あるいは大学でもそうなのだが、「とにかく生徒や学生がわかるように、ゆっくりしゃべってほしい」という「お願い」である。受講生が聞き取れないと会話も何も成り立たないので、いやになってやめてしまうのを避けるために、このお触れが出回るのである。ただ、いったん、このゆっくり英語のワナにはまると、冒頭で述べたように、後々、そこから抜け出るのに大変な苦労を伴うことになる。 すなわち、わかりやすい、ゆっくり目の、日本人慣れしたネイティブの英語なら聞き取れる。だが、ある程度自然な、ネイティブ同士の会話のスピードではほとんど聞き取れないわけである。   主に国内向けに実施される英語の各種試験でも、こうしたスピードの調整は行われている。初級はごくゆっくり目のスピードであっても、中級や上級ともなれば、それらの級やスコアに見合ったスピード感を出し