多聴多読マガジン 2013年12月号 vol41試し読み page 20/52
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40 2013 DECEMBER 2013年8月に行われた日本多読学会で「多読三原則」の見直しが話し合われ、教室における「新・多読三原則」が提唱されました。小紙でもいままでの「多読三原則」にかわって、「新・多読三原則」を....
40 2013 DECEMBER 2013年8月に行われた日本多読学会で「多読三原則」の見直しが話し合われ、教室における「新・多読三原則」が提唱されました。小紙でもいままでの「多読三原則」にかわって、「新・多読三原則」を取り入れました。 なぜ、「多読三原則」の見直しが行われたのか、その背景、また、是非を前日本多読学会会長の高瀬敦子先生、元日本多読学会会長の西澤一先生、日本多読学会事務局長の古川昭夫先生、社会人を対象に多読指導にあたっている繁村一義氏に議論していただいた。司会:2013年8月の日本多読学会で、多読三原則の変更について話し合いがされました。そのあたりの背景をお話しいただきたいのですが。古川:話し合おうというのは私が提案しました。特に中学生に教えている人から、いろいろな意見をいただいていたんです。「わからないところを飛ばせ」と言うと、生徒たちがバンバン飛ばしちゃうと。パラパラっと読んで読み終わりましたという生徒が出てきて困るので、なんとかならないのか、と。高瀬:今年、高校で多読をやったという学生が、私が教えている大学の英語の上級クラスに入ってきたんです。読むのはとにかく速いのですが、内容がわかってない。以前にも高校で多読をやっていたという学生がいました。その子は内容をきっちり理解して読めていて、良い教育を受けたなと思っていたんですけれど、今年度の子は問題で、なかなか飛ばし読みが直らない。古川:「すべり読み」って言ってましたね。高瀬:そう、「すべり読み」。内容理解問題をやらせると半分もできない。授業で長い特別記事「新・多読三原則」をめぐって旧・多読三原則1 辞書は引かない2 わからないところは飛ばす3 つまらなければあとまわし新・多読三原則1 英語は英語のまま理解する2 7?9割の理解度で読む3 つまらなければあとまわし古川昭夫 ( SEG多読教室主宰、SSS英語多読研究会理事長 ) 自分に合った学習法を活用してほしい。「多読三原則」見直しのきっかけは「すべり読み」座談会