ブックタイトル多聴多読マガジン Vol.56 2016年06月号 試読

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多聴多読マガジン Vol.56 2016年06月号 試読

特集|聞き読みパワーリスニング!てツライ」というときには、聞き読みの後で、和訳があるものは和訳を読んで内容を理解してください)。いったん全体の内容が理解できたら、聞き読みを繰り返します。次に解説や気になる単語をチェックします。すぐに辞書で単語を調べたくなる方も、最初はとりあえずわからない箇所に下線を引くなどチェックする程度にとどめましょう。わからない単語を辞書で調べ始めると、気になってどの単語も調べないと気が済まなくなります。この「聞き読み」練習の初級・中級の段階では、なるべく辞書を閉じておきましょう。実は、この「(最初は)わからないところは気にしない」というコツを実践するのは案外難しいものです。リスニングの際、学生に様子を聞くと、それぞれの単語や文の意味を追いながら聞いている学生が多いようです。その結果、わからないところがあると、そこが気になって意味が追えなくなり、わけがわからなくなってしまうようです。リスニングの後でその文章を読んでみると、わからなかった箇所は実際には、前後から内容を類推することが可能で、「な~んだ」と思うことも多いようです。英語が書いてある紙が、虫に食べられて穴だらけになっている状態を想像してみてください。その穴には何が書いてあったのでしょう。リスニングも同じで、最初は虫食いの穴だらけ状態かもしれません。聞き取れた単語で何とか内容をつかんでいく必要があるわけです。ですから、練習を始めたばかりのうちはキツイかもしれませんが、この「聞き読み」を、最初の数回(5回程度)は、わからないところがあっても気にせず、どんどん聞いて読んでいくことをおすすめします。練習を続けているとわからないところがあっても気にせずに少しずつ内容を追えるようになっていきます。また、聞き読みを続けていくと自然とリスニング力も上がるので、虫食いの穴の数も減ってきます。そうなると穴に何が書かれていたかを類推するのも楽になっていきます。つまり、「(最初は)わからないところは気にしない」とは、「わからないところがあっても類推できるようになる」ためのコツというわけです。ctacktack2016 2015 JUNE 29