ブックタイトル多聴多読マガジン Vol.54 2016年02月号 試読2

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多聴多読マガジン Vol.54 2016年02月号 試読2

Unit 1イギリス英語ってどんな英語?文・米山明日香(青山学院大学准教授)今回はまるごとイギリス英語の特集です。とはいえ、ひと口にイギリス英語と言っても色々。まずはイギリス英語の特徴についておさえておきましょう。また、アメリカ英語との発音のちがいについてもふれます。最近、巷ではイギリスブームが再燃しています。日本でも、相変わらずイギリス人俳優のベネディクト・カンバーバッチ、エディ・レッドメイン、オーランド・ブルーム、ジュード・ロウ、エマ・ワトソン、キーラ・ナイトレイなどは老若男女問わず人気がありますし、「シャーロック」や「ダウントン・アビー」といった英国発のドラマも話題になりました。その魅力の理由は、彼らが話す「イギリス英語の発音」にあるかもしれません。ではどのような英語を「イギリス英語」と呼ぶのでしょうか。イギリス英語とは?前述のカンバーバッチ、レッドメイン、ワトソンは、パブリック・スクール(Public School)出身なので、彼らが話す英語は「標準イギリス英語(Received Pronunciation、RP、容認英語)」の一種と言えます。パブリック・スクールとは、アメリカでは「公立学校」のことを指しますが、イギリスでは現プリンスであるウィリアム王子の出身校であるイートン校をはじめとする「名門私立学校」のことを指し、通常、13歳から18歳の子供のためのエリート校の名称です。ですからそういった上流階級層に「容認されている(received)英語発音」という意味がRPにはあります。また、卒業生の多くは、その後、ケンブリッジ大学やオックスフォード大学といった名門大学に進学するため、そうした大学出身のエリートに「容認されている」という意味もあるわけです。したがってRPは、社会階級によって分類された発音の一種とも言えます。このRPはイギリスの公共放送局であるBBC(the British BroadcastingCorporation、「英国放送協会」)のアナウンサーやキャスターが標準とする発音であることから「BBC英語(BBC English)」とも呼ばれますが、最近では、方言を話すアナウンサーもBBCは積極的に採用するようになってきました。10 2016 FEBRUARY