ブックタイトル多聴多読マガジン Vol.53 2015年12月号 試読

ページ
36/44

このページは 多聴多読マガジン Vol.53 2015年12月号 試読 の電子ブックに掲載されている36ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

多聴多読マガジン Vol.53 2015年12月号 試読

I ntroduction耳に効く、シャドーイングの方法文・玉井健(たまいけん/神戸市外国語大学教授)このコーナーは、数あるリスニング訓練法の中でも、特にシャドーイングを中心にしたトレーニングで、大いにリスニング力アップに取り組んでいただこうというコーナーです。以下に無理なくシャドーイングに取り組むための標準的なステップを示しておきますので、目安にしてみてください。練習のイニシアティブはみなさんにあるわけですから、そのときの気分や欲求、考え、時間的な制約に応じて以下のステップは自由に変えてかまいません。慣れるにしたがって、自分に最も合う組み合わせを作り出してください。自分で練習方法がデザインできたら、もうあなたは十分なエキスパート・リスナーです。?リスニングまず、テキストを見ないで、一度聞いてみましょう全体の意味を漠然とでも取ってみましょう。意味が取れない場合は、まず、聞いている英語の種類を区別してみましょう。ニュース、インタビュー、演説、日常の会話など、私たちが耳にする英語にはいろいろなものがあります。あるいは、話している人物は何者なのか、いつのことなのか、時間は関係しないことなのか……。もうひとつ、つかんでほしいことがあります。その人の英語の特徴です。テンポやイントネーションもあるでしょうし、イギリス、北米、オーストラリア、ニュージーランド、スラブ系、アジア系など、その人の出身地や民族的な特徴もわかるかもしれません。リスニングでは、意味の理解が最終目的です。でも、そこに至るにはたくさんのステップがあり、話している内容の全体的な特徴をとらえることは、正しい理解にはとても大切なのです。初対面の人に会ったとき、言葉を交わす前の第一印象って大事ですよね。リスニングでも第一印象を大切にしましょう。?マンブリング音声を聞きながら口の中でブツブツつぶやいてみましょうこれを「マンブリング」と言います。音声をいきなりシャドーイングしようとすると、自分の声が邪魔になってリスニングがやりにくいものです。マンブリングは、口の動きが最小限ですむので音声についていきやすく、自分の声に邪魔されることも少なくてすみます。まったく声を出さずに心の中で行う「サイレント・シャドーイング」は、音による負担は少ないのですが、口の動きを伴わないとどれくらい正確に自分が音声をとらえているのかわかりづらいという欠点があります。小さくても自分の声で反応していくマンブリングは、シャドーイングの導入期にはとてもよい練習です。本文の単語で知らないものが多いときには、いくら音に集中してもシャドーイングできないのは当然です。その場合には、Step 3の「テキストで意味や英語の確認」へ進んで、先にテキスト内容の確認をしましょう。先に意味を取って、それを足がかりにシャドーイングできれば、それに越したことはありません。114 2015 DECEMBER