多聴多読マガジン VBol.39 2013年8月号

多聴多読マガジン VBol.39 2013年8月号 page 7/46

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概要:
2013 AUGUST 11そういう地名が本当にあるか確かめないことにはわからない! ということが、日本語でも起こります。一方で、仮に「雨の降る所が」の直後に誰かが大きなくしゃみをして、文の終わりがまったく聞こえな....

2013 AUGUST 11そういう地名が本当にあるか確かめないことにはわからない! ということが、日本語でも起こります。一方で、仮に「雨の降る所が」の直後に誰かが大きなくしゃみをして、文の終わりがまったく聞こえなくても、たぶん「雨の降る所があるでしょう」かな、と想像できるのではないでしょうか。上の例は、みなさんが元々持っている、天気予報で使われる地名やフレーズに関する背景知識がリスニングに不可欠だということを示しています。今回の特集の攻略ポイント1 と2 の練習問題を通して、このような背景知識が英語リスニングでも重要だということを実感してください。ところで、上で「文の終わりがまったく聞こえなくても」と書きましたが、ラジオを聞いているだけでは句読点は見えないはずなのに、どこが文の終わりなのか、なぜわかるのでしょうか? これには、これから攻略ポイント3 ~5 で考えていく「アクセント」、「リズム」、「イントネーション」が関係しています。日本語であれ英語であれ、言葉には音の強さや高さの変化や間隔に一定の規則があるので、「ここで話がひと区切りしている」ということがわかるものなのです。最後に、「コーツーショーガイにチューイしてください」という文を聞いて、「う」の音をちゃんと発音してくれないから聞きとれない! と焦る人はいないと思います。みなさんは知らず知らずのうちに日本語の「ウ」という音がどう変化するかという規則をすでに予備知識として蓄えているので、「チューイ」と聞こえても「注意」に変換して聞き取ることができるのです。一方で、英語のリスニングとなると「何度聞いてもスクリプト通りに聞こえない!」と不思議に思っている人は多いようです。英語でも音声変化は起こりますから、文字通りに聞こえないのは当たり前のことです。攻略ポイント6 ~ 8 では「つながる音(連結)」「聞こえなくなる音(脱落)」「変わる音(同化)」という英語の音声変化のしくみを知った上で、攻略ポイント9 では、日本語にはない英語の母音について考えます。日本語も英語も言葉であることには変わりないので、根本的なメカニズムに大きな違いはありません。耳から入ってきた情報に、ちょっとした予備知識を加えて聞くだけで、格段にリスニングが楽になります。次ページからの練習を通してコツをつかみましょう!大特集 リスニング徹底攻略 9つのアプローチ i◆ リスニング攻略のための9 つのアプローチとは?