たくさんキクヨム中国語

たくさんキクヨム中国語 page 9/30

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23中国語のリズムを身体で覚えるために 中国語に他の言語とはちょっと違う「中国語らしさ」という個性があるとすれば、話し言葉(口語)と書き言葉(書面語)の距離が大きいこと、そして、とりわけ書面語では 「リ....

23中国語のリズムを身体で覚えるために 中国語に他の言語とはちょっと違う「中国語らしさ」という個性があるとすれば、話し言葉(口語)と書き言葉(書面語)の距離が大きいこと、そして、とりわけ書面語では 「リズム」が優先するという点が挙げられます。試みに本誌の中上級レッスン『酒友』(176 ページ)の冒頭の一文を見てみましょうか。文字だけを見ていると単なる漢字の羅列に見えますが、これを発音して読んでみると、見事に2 音節(2 文字相当)のリズムが底を流れていることに気がつきますね。たまたま3 音節になっているブロックも“不”、“便”や“的”などの機能語(下線を施した部分。“虚?”、functional word)が2 音節語と組んだ結果に過ぎず、やはり2音節がリズムの基本単位であることが納得されます。?生 非常 喜? 喝酒,家里 ?然 不怎? 富裕,但?? 不喝上 三碗 便不能 入睡,床? ?上的 酒瓶 从来 不空。Track 52 この例のように、いかにも中国語らしい中国語をみずからが話したり書いたりできるようになるためには、まずは自分の「耳」や「眼」を通した身体的な反復体験によってリズムを感性的に体得してくいことが学習戦略として採用すべき大方針です。中国語らしいリズムを備えた中国語をアウトプットするためには、頭の中でルールを無理やり覚えようとするよりも、大量の中国語を楽しくインプットし、自分の中にたくさんの中国語のストックを貯めておくのが最良の方法なのです。「多読」のための実践的トレーニング法 では、中国語をインプットするためには、どのようなトレーニングが有効でしょうか? 文字を読めるようになった子どもたちが母語の読解能力を身につけるプロセスを振り返ってみましょう。最初のうちは読める字を拾い読み(中国語で“点?”)することから始まって、次に一字一字声に出して読む(“口?”)段階を経ます。その後、複数の文字列から成る語句を眼で捉えながら声に出すことなく読める(“默多読のすすめ