ブックタイトル「ハリー・ポッター」Vol.8が英語で楽しく読める本 試し読み

概要

「ハリー・ポッター」Vol.8が英語で楽しく読める本 試し読み

2　お帰りなさい！　「ハリー・ポッター」の世界でまたお目にかかることができて、うれしく思います。Harry Potter and the CursedChild の出版はまったく予期していなかったことですが、シリーズに新しい巻が加わったことは、本当に歓迎すべきことです。J.K. ローリングが単独で書いた本ではありませんが、この込み入った筋とジェットコースターのような興奮は、「ハリー・ポッター」ならではと言えるでしょう。　Harry Potter and the Cursed Child は、Jack Thorne、J.K.Rowling、John Tiffany が書いた原作に基づく2 部構成の演劇です。これまでの7 冊とは違ってリハーサルのために使われた脚本であり、演劇を小説化したものではありません。物語の始まりは、第7巻Harry Potter and the Deathly Hallows の結末から19 年後。魔法省で勤務しているハリー・ポッターとその次男アルバスの冒険が描かれます。　脚本なので、この本の90 パーセント以上は会話ですが、何が起こっているのかよくわかるように、十分なト書きもついています。会話が中心であることから、この本はこれまでの7 冊よりも会話的で、読みやすくなっています。とはいえ、シリーズをすでに読み、魔法界を熟知している読者を想定して書かれているため、読んだことのない人や細かい内容を忘れてしまった読者は、多少とまどうことがあるかもしれません。そこで本書では、その都度、関連する事柄や出来事を思い出せるように配慮しました。また、記憶をよみがえらせ、全体の理解を促すために、各巻のあらすじをここに書いておきます。Harry Potter and the Philosopher’s Stone（1997 年6 月26 日刊）　1 歳のハリー・ポッターは、闇の帝王ヴォルデモート卿に両親をはじめに