やさしい洋書ガイド 試読

やさしい洋書ガイド 試読 page 21/22

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61第2 章● その日の気分に合わせて読んでみよう(左)Cliff ord シリーズ(右)Biscuit シリーズ 動物もの??動物をテーマにした本や擬人化された動物が主人公の本も、とても心が温かくなりますね。動物ものといえ....

61第2 章● その日の気分に合わせて読んでみよう(左)Cliff ord シリーズ(右)Biscuit シリーズ 動物もの??動物をテーマにした本や擬人化された動物が主人公の本も、とても心が温かくなりますね。動物ものといえばやはりイヌとネコが双璧。一番たくさんありそうなイヌから見てみましょう。 イヌは、アメリカ開拓時代には番犬として欠かせない家族の一員でした。アラスカではイヌぞりが活躍し、イヌの訓練が得意な欧州では牧羊犬や山岳救助犬、盲導犬が生まれ、アメリカにも持ち込まれました。今では介護犬やセラピー犬、麻薬捜査犬も活躍していますから、イヌが主役のお話は数えきれません。 世界的に有名なイヌといえば、アラスカのイヌぞり犬バルト(Balto)とアルプスの山岳救助犬バリー(Barry)でしょう。今でもアラスカでは血清リレーの偉業を記念したイヌぞりレースが開催されていますし、ブランデーの樽をクビにゆわえたセントバーナードのぬいぐるみはスイスのお土産の定番です。でも実際にはヘリコプターの発達でイヌぞり犬も山岳救助犬ももはや姿を消してしまったことには寂しい気持ちがします。 イヌが主役になるお話は、イヌの勇敢さ、献身的な性格を称える感動的な物語や、勇気をくれる物語が中心です。その賢さと嗅覚の鋭さが探偵とイメージが重なるのでしょう、イヌが探偵をするストーリーも少なくありません。また、あまりにも低年齢向け絵本なので本書ではご紹介を省きましたが、子どものお友だち、ペットとしてのイヌの可愛らしさが中心の、Biscuit シリーズ(Satin Capucilli 著)や赤くて大きなイヌのCliff ord シリーズ(NormanBridwell 著)も、大変人気のあるシリーズです。お子さんへの読み聞かせ用に向いています。 アメリカでもペットショップはあるはずですが、物語に登場するイヌもネコも、雨の日にみすぼらしい姿を見つけたから拾ったり、児童書ならば動物シェルターから引き取るという設定が定番です。動物ものも和めるね、まずはイヌから13