やさしい洋書ガイド 試読

やさしい洋書ガイド 試読 page 20/22

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60あらすじあらすじ著者出版社難易度語数ジャンル音源Cynthia Rylant(絵)Kathryn BrownSandpiper★1,222絵本なし著者出版社難易度語数ジャンル音源Donald Hall(絵)Barbara CooneyPuffin★657絵本CD 19 世紀ニュ....

60あらすじあらすじ著者出版社難易度語数ジャンル音源Cynthia Rylant(絵)Kathryn BrownSandpiper★1,222絵本なし著者出版社難易度語数ジャンル音源Donald Hall(絵)Barbara CooneyPuffin★657絵本CD 19 世紀ニューイングランド地方の、ほとんどの日常生活用品が手作りされていた時代の、家族4 人が一家総出で働く農家の1 年を描きます。1980 年コルデコット賞受賞作品です。 10 月は1 年間の労働の成果をお金にするとき。それは喜びでもあり別れのときでもあります。そしてそれは営々と毎年続けられるであろうことを、繰り返しの多い詩的な文章でつづります。 バーバラ・クーニーは、抑えた色彩のとても丁寧だけれどもシンプルなイラストで、この一家の日常もきっとこんな風に慎ましく丁寧で真摯なのだろう、と思わせてくれます。文章とイラストはすべて別々のページになっています。10 月になると、お父さんは荷車にウシをつなぎ家族が作ったものを荷台に積み込みます。お母さんが羊の毛を紡いで作った肩かけ、娘が編んだ手袋、息子が作ったほうき、みんなで作ったろうそく。お父さんは丘を越え谷をぬけ、遠く離れたポーツマスのマーケットまで売りに行きます。Ox-Cart Man おばあさんは、自分よりも長生きしそうなものにだけ名前をつけて呼びます。車にはBetsy、椅子にはFred、ベッドはRoxanne と。ある日、小さな茶色のイヌがその家に迷い込んできました。彼女は毎日そのイヌにえさをやりますが、飼うことはしません。ところが何カ月もたったある日、毎日やってくるはずのイヌがきません。一日中待っていたおばあさんは……。 老いることの耐え難い孤独。親しい人を失って傷つくことを恐れる自己規制。でも本当はあるがままに、他者ともかかわって生きることでこそ生きる充実感を得られるのだ、と教えてくれる絵本です。丁寧に描かれた水彩画が美しく、マンガのようにデフォルメされて、名前のある車や椅子、ベッドにも表情があるところが、この本をいっそう心温まるものにしています。 丘の上の、きれいな花の咲く庭に囲まれた一軒家に住むおばあさん、彼女にお友だちからの手紙はきません。くるのは請求書だけです。なぜっておばあさんは、どのお友だちよりも長生きしてしまったからです。おばあさんは、名前で呼びかけるお友だちがなくなってしまうことに耐えられません。そこでおばあさんは工夫します……。The Old Woman Who Named Thingsつまらない本を読んでしまったあとに