ブックタイトル相手を動かす 英語プレゼンテーション

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概要

相手を動かす 英語プレゼンテーション

1-3人は感じたことを忘れない世界的に有名な思想家であり詩人でもあるマヤ・アンジェロウ(1928-2014)は、かつてこう言った。「私のこれまでの経験からすれば、人は相手が言ったり行ったりしたことは忘れるけれども、どのような気持ちにさせられたかは決して忘れないのです」。彼女のこの言葉は、プレゼンテーションの本質を突いている。あなたがスピーチを終えたとき、それが成功したかどうかを測るもっとも重要な指標は、聴衆の心をどれくらい動かせたかということなのだ。私が効果的なスピーチについてフォーラムやセミナーで話をするとき、2001年にジョージ・W・ブッシュ大統領が、そして2009年にバラク・オバマ大統領が行った就任演説の原稿のコピーを配布することがある。ただし、そのとき、それぞれの演説がどちらの大統領によるものかは明らかにしないでおく。そして私は出席者にそれぞれがどちらの演説なのかを答えてもらうのだ。正解となる確率は半々なのに、たいてい6割以上の人が間違えてしまう。ブッシュ大統領よりオバマ大統領の演説のほうが感情に訴えることに優れているのだが、文字だけではそれが伝わらないのだ。このことからも、効果的なコミュニケーションのためには、いかに相手の感情への訴えかけが重要か、ということが明白である。1-4メインテーマの一貫性を保つ優れたプレゼンテーションに欠かせないのは、メインテーマの一貫性を保つことである。プレゼンターの焦点が本題からそれてしまうことはよく起こる。あれこれとトピックを追加したり、別の主張をいくつも挿入したりしてしまうのだ。だが、プレゼンテーションのどの部分も、あなたが提案しようとするメインテーマと関連していなければならない。例えば、「担当部門のコストを次年度に10パーセント削減する」ということがプレゼンテーションのメインテーマだったとしよう。話の半ばで、あなたは会社の昨年度の利益率が平均3パーセント下落したこ26