ブックタイトル相手を動かす 英語プレゼンテーション

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概要

相手を動かす 英語プレゼンテーション

第2章パワー・プレゼンテーション構成で書かれているのは、見出しを頼りに以前呼んだ文や記事を探し出してもう一度読めるようにするためである。それが報告書を提出することのメリットだが、プレゼンテーションはそれとはまったく異なる。以下、プレゼンテーションの原則について見ていこう。Unit 11-1プレゼンテーションの目的話し言葉によるプレゼンテーションの最大の利点は、その場で聴衆を説得し、意欲を高め、行動に導くことである。どのような行動かといえば、製品やサービスを購入したり、新たな方針や方法を採用したり、手順や手段を変更したりすることを含め、さまざまなものが考えられるだろう。聴衆は、プレゼンターのジェスチャーや表情、アイコンタクト、言葉の抑揚などを通して説得され、意欲を高め、行動するように促されるのだ。言葉そのものには、そうした働きはない。1-2相手の心に訴えかけて関心を持たせるたいていのプレゼンターは、プレゼンテーションのなかに大量のデータや統計数値を盛り込もうとする。しかし、本当に聴衆の関心を引きつけ、ときに決断へと導くことができるのは感情への訴えかけなのである。「人間は感情の動物だ」という表現が気に入らない人もいるだろうが、人間とは実際にそのような動物なのである。感情こそ、人の最終的な決断にもっとも影響を与えるものである。人は、「この製品(サービス、アイデア、方法)を見た自分は今、どういう気持ちなのだろう」と自問するのだ。そうした感覚はよく「直感」と呼ばれるが、プレゼンテーションが上手な人は、伝えようとする事実のなかに、感情への訴えかけを盛り込むことに長けているのである。25