ブックタイトル相手を動かす 英語プレゼンテーション

ページ
14/36

このページは 相手を動かす 英語プレゼンテーション の電子ブックに掲載されている14ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

相手を動かす 英語プレゼンテーション

今までのような差をつけない人事制度は、グローバル社会では戦っていけないのである。一例をあげよう。インド人や中国人に関して言えば、能力によって差をつけない人事考課システムでは、トップクラスの人材の採用もできないし、たとえ入社したとしても彼らは能力を短期間で評価しないシステムに失望し辞めてしまう可能性が高い。あるいはそういう企業にはそもそも入社したがらないのである。自分に投資をし、スキルを上げてきた人材にとって、差をつけない人事評価制度はもっともアンフェアに映るのだ。欧米の大学院はますます授業料が高騰し、住居費や生活費を入れれば2年間で2000万円位のコストがかかる。ローンで授業料を払っている上昇志向の強い人材は自分の能力をすぐに換金化してくれない企業には勤められないのだ。英語によるプレゼンテーションスキルだけがグローバルで通用する人材の必須スキルではないが、最低限の要素であることは間違いない。アジアにおいても、シンガポール人や香港チャイニーズだけではなく、グローバル企業に勤めるプロフェッショナルで英語によるプレゼンテーションが苦手である人を探すのは非常に難しい。言い換えれば英語でコミュニケーションをすることができない人材は企業が求めていないのである。これは基本中の基本なのである。したがって、プレゼンテーションスキルが、これからのビジネスにおけるキャリアで重要なコアスキルであることはまず押さえておいていただきたい。2なぜプレゼンテーションの上手下手があるのかプレゼンテーションスキルは才能に左右されるのであろうか。才能がまったく関係ないとは言えないが、答えはノーである。私は2000年にグローバル人材育成をミッションとしたグローバル・エデュケーションアンドトレーニング・コンサルタンツ株式会社を起業し、企業の優秀ではあるが英語の苦手な技術者や営業マンや管理職のプレゼンテーションや交渉力を磨くコースをデザインし運営にあたってきた。例えば、技術部門の管理職に2日間英語プレゼンテーションコースを開催したとする。参加者は初日の午前中にショートスピーチを課せ16